それは男ですらも飲まれるような存在感だったのだろう。
男達は一瞬怯むように口ごもったが、すぐに突っかかっていく。
「なんだよお前、かっこつけるなよ」
「俺達が先なんだよ、邪魔するな」
「邪魔はしていない。彼女が嫌がっているのが分からないのか、と訊いているだけだ」
「ああ?」
と男達は下品な声を出して睨み上げるが、応じるように美しい目も鋭くすがめられる。
その睥睨はまるで抜身の刀のように冷ややかで美しいのに、それでいて身をすくませるような凄みがあった。
男達の睨みなど、この冷光を前にしてはなんの迫力もない。
けれども男達は酔いも手伝ってか、なおも引き下がらず声を荒げる。
「かっこつけんじゃねぇよ、失せろよ」
と止めに入った彼の肩を突き飛ばそうと手を伸ばしたが、
「…って…!」
あっさり彼に掴み取られたかと思うと、あっという間にねじ上げられてしまった。
「痛って!」
「おい、離せよ!」
もう一方の男が彼に掴みかかろうとした時、
「お客様、どうなさいましたか?」
店員が様子に気付いてやってきた。
男達は一瞬怯むように口ごもったが、すぐに突っかかっていく。
「なんだよお前、かっこつけるなよ」
「俺達が先なんだよ、邪魔するな」
「邪魔はしていない。彼女が嫌がっているのが分からないのか、と訊いているだけだ」
「ああ?」
と男達は下品な声を出して睨み上げるが、応じるように美しい目も鋭くすがめられる。
その睥睨はまるで抜身の刀のように冷ややかで美しいのに、それでいて身をすくませるような凄みがあった。
男達の睨みなど、この冷光を前にしてはなんの迫力もない。
けれども男達は酔いも手伝ってか、なおも引き下がらず声を荒げる。
「かっこつけんじゃねぇよ、失せろよ」
と止めに入った彼の肩を突き飛ばそうと手を伸ばしたが、
「…って…!」
あっさり彼に掴み取られたかと思うと、あっという間にねじ上げられてしまった。
「痛って!」
「おい、離せよ!」
もう一方の男が彼に掴みかかろうとした時、
「お客様、どうなさいましたか?」
店員が様子に気付いてやってきた。



