三人分を用意してリビングに運んだ頃には、雅己さんも着替え終わってソファに座っていた。
それにしても、芋羊羹が朝食になるなんて…。
しかもまさかのお母様が入っての三人で…。
「じゃあ、いただきましょう!」
お母様の弾んだ声を皮切りに、私と雅己さんは手を伸ばした。
「うーん、このお茶美味しいわぁ。一応きちんと良い茶葉を用意しているのね」
「ただのコンビニの茶葉だよ。芽衣子の淹れ方が上手いんだよ。お、美味いなこの羊羹」
「でしょう? 素晴らしいわ、芽衣子さん」
「いえそんな…。あの、私好みのお茶の濃さにしてしまったんですけれども、お口に合いましたか?」
「もちろんよー。やっぱり潮堂の羊羹は濃いお茶でないとねぇ」
よかった…!
ほっとした。
「そうですよね、私も濃い目が好きなんです」
「ならきっと緑風庵のお饅頭も好きね!」
「あ、奈良の老舗のですか? 私、そこの食べたことなくて。買いに行くといつも売り切れだしインターネット販売もしていないから」
「まぁーそれなら、今度お土産に買ってくるわね!」
「わぁ、ありがとうございます!」
と、微笑み合う私とお母様の間には、芋羊羹の優しい美味しさのおかげが、すっかり緊張が解けていた。
最初の厳しさとは打って変わって気さくに接してくださるお母様に救われた。
それにしても、芋羊羹が朝食になるなんて…。
しかもまさかのお母様が入っての三人で…。
「じゃあ、いただきましょう!」
お母様の弾んだ声を皮切りに、私と雅己さんは手を伸ばした。
「うーん、このお茶美味しいわぁ。一応きちんと良い茶葉を用意しているのね」
「ただのコンビニの茶葉だよ。芽衣子の淹れ方が上手いんだよ。お、美味いなこの羊羹」
「でしょう? 素晴らしいわ、芽衣子さん」
「いえそんな…。あの、私好みのお茶の濃さにしてしまったんですけれども、お口に合いましたか?」
「もちろんよー。やっぱり潮堂の羊羹は濃いお茶でないとねぇ」
よかった…!
ほっとした。
「そうですよね、私も濃い目が好きなんです」
「ならきっと緑風庵のお饅頭も好きね!」
「あ、奈良の老舗のですか? 私、そこの食べたことなくて。買いに行くといつも売り切れだしインターネット販売もしていないから」
「まぁーそれなら、今度お土産に買ってくるわね!」
「わぁ、ありがとうございます!」
と、微笑み合う私とお母様の間には、芋羊羹の優しい美味しさのおかげが、すっかり緊張が解けていた。
最初の厳しさとは打って変わって気さくに接してくださるお母様に救われた。



