すっかりへたり込んでいる私を訝しんで、おばさまが話しかけてきた。
「あら、あなたまさか、あのイケメンに見つめられて腰が抜けちゃったとか??」
「え…あ…。そうかも、しれないです…」
「そうよねー!」とどっと笑いが起こる。
苦笑いを浮かべながら私は自分に言い聞かせる。
落ち着こう。遠目で見ただけだし。
第一、一流企業の専務を務めるような人が、あんな場所に入り浸っているはずがない。
あともう少しで開店時間だ。
途中だった準備を続けないと、と補充が中途半端だったことを思い出して立ち上がる。
きゅと急に下腹部に小さな痛みが走った。
あの夜の翌朝ほどではなかったけれど…まだ痛みは微かに残っている。
あの夜が夢ではなかったと苦々しく実感させられる。
「あら、あなたまさか、あのイケメンに見つめられて腰が抜けちゃったとか??」
「え…あ…。そうかも、しれないです…」
「そうよねー!」とどっと笑いが起こる。
苦笑いを浮かべながら私は自分に言い聞かせる。
落ち着こう。遠目で見ただけだし。
第一、一流企業の専務を務めるような人が、あんな場所に入り浸っているはずがない。
あともう少しで開店時間だ。
途中だった準備を続けないと、と補充が中途半端だったことを思い出して立ち上がる。
きゅと急に下腹部に小さな痛みが走った。
あの夜の翌朝ほどではなかったけれど…まだ痛みは微かに残っている。
あの夜が夢ではなかったと苦々しく実感させられる。



