「芸人なんか辞めて、まじめに就職した方が正しいんだろうなって思って過ごしていたら高校の同窓会の通知が家に届いてた。
食費が浮くからいいかくらいの気持ちで同窓会に顔を出したら、龍太郎と再会した。
彼は大学を卒業して小学校の先生になって働いていたけれど、毎日が忙しいわりには退屈で仕方がないって愚痴ってた。
そう言ってる龍太郎にちょっと腹が立って、俺もちょっと言い返したんだ。
安定してる仕事についてるくせに、金をもらってるくせに、よっぽどのことをしない限りクビになんてならないのに、何を言ってるんだみたいな感じで言い返したんだ。
今振り返ってみると、ただの八つ当たりだよな」
孝太はやれやれと息を吐いた。
「それに対して、岸里さんは何て言ったの?」
私が聞いたら、
「何も言わなかった。
呆れて物が言えないって感じだっただろうな」
孝太は答えた。
食費が浮くからいいかくらいの気持ちで同窓会に顔を出したら、龍太郎と再会した。
彼は大学を卒業して小学校の先生になって働いていたけれど、毎日が忙しいわりには退屈で仕方がないって愚痴ってた。
そう言ってる龍太郎にちょっと腹が立って、俺もちょっと言い返したんだ。
安定してる仕事についてるくせに、金をもらってるくせに、よっぽどのことをしない限りクビになんてならないのに、何を言ってるんだみたいな感じで言い返したんだ。
今振り返ってみると、ただの八つ当たりだよな」
孝太はやれやれと息を吐いた。
「それに対して、岸里さんは何て言ったの?」
私が聞いたら、
「何も言わなかった。
呆れて物が言えないって感じだっただろうな」
孝太は答えた。



