人生の相棒~運命の人は突然に現れる~

「中学を卒業して、高校に進学して…2年生の時に、龍太郎とクラスが一緒になった。

出席番号が近くて好きなお笑い芸人が千鳥だったって言う共通点があったから、俺と龍太郎はすぐに仲良くなった。

その年の文化祭の出し物で、俺と龍太郎は漫才をすることになったんだ。

コンビ名は確か、『フォーティー』だったかな?」

「40って言う意味だよね?

何でそのコンビ名にしたの?」

「文化祭の前にあった中間テストで、俺が数学で40点を、龍太郎が英語で43点をとったからって言うのが由来」

「ああ、なるほど…」

何か深い意味があるのかと思ったら、そんなにもたいしたことがなかった。

「それが『ブルースパイラル』の原点だったんだ」

そう言ったら、
「まあ、原点と言えば聞こえはいいんだけど…その時は、これが最初で最後になると思ってたんだ」
と、孝太は言い返した。