孝太と一緒に居酒屋を出て、ホテルへと足を向かわせた。

不思議なことに、嫌な気はしなかった。

酔っていたのだろうか?

それとも、彼ならば委ねてもいいと思ったのだろうか?

どちらにせよわからないけれど、ここで過ごす最後の思い出だと言うことで私は彼と一緒にホテルの中へと足を踏み入れたのだった。

部屋に入った瞬間に、すぐに深く口づけを交わした。

お互いの服を脱がせあうと、そのままベッドへと倒れ込んだのだった。

「ーーッ…」

私のことを見下ろしている孝太に、心臓がドキッ…と鳴った。

キレイな顔だなと思っていたら、彼の顔が近づいてきてまた唇を重ねてきた。

途中から数えるのが億劫になるくらいに、何度も何度もお互いを求めて…そして、気絶するように眠った。