人生の相棒~運命の人は突然に現れる~

「えっ…ど、どうしたの?」

いきなり泣きついてきた私に、絹子さんは戸惑っているようだった。

「私…私、もしかしたら…妊娠したかも知れないの…」

泣きながらそう言った私に、
「に、妊娠したって、あなた…」

何を言っているのかわからない様子の絹子さんに、私はスマートフォンの画面を見せた。

「ここに出ている妊娠初期症状に当てはまってて、生理も先月からきた覚えがなくて…」

「亜月、落ち着いて」

絹子さんは私の背中をさすった。

「相手は誰なの?

心当たりはあるんでしょう?」

絹子さんの問いかけに、
「あるけれど…私がこれから話すこと、絹子さんは全部信じてくれる?」
と、私は言った。

「何があったかわからないけれど…」

そう返事をした絹子さんに、私は話を始めた。