人生の相棒~運命の人は突然に現れる~

妊娠初期症状のチェックリストを確かめてみると、
「ほとんど当てはまってる…」
と、私は呟いた。

「そう言えば…」

私、生理がきていたか…?

今月どころか先月もきていなかったような気がする…。

あれ、最後にきたのっていつだっけ…?

「う、ウソでしょ…?」

私、本当に妊娠したの?

でも現に生理はきていないし、妊娠初期症状もほとんど当てはまってる。

恋人もいなければそう言う行為もしていない…って、
「まさか、あの時…?」

心当たりを思い出して、私は呟いた。

向こうで過ごす最後の夜に孝太に出会って、それで…。

「もしかしなくても、この子は…」

間違いない、お腹の中にいる子は孝太の子だ。

「亜月、ハンガーはどこに片づけてあるの?」

絹子さんが歩み寄ってきたので、
「き、絹子さん…!」

私はすぐに彼女に泣きついた。