人生の相棒~運命の人は突然に現れる~

「あっ、絹子さん…?」

あれ、今日は絹子さんがくる予定が入ってたか?

「昨日の夜に家にくるってメッセージを送ったんだけど」

そう言った絹子さんに、
「えっと、何時くらいに送ったの…?」

私は聞いた。

絹子さんはカバンからスマートフォンを取り出して確認をすると、
「10時過ぎに送ったんだけど…って、まだ既読がついてない」
と、呟いた。

「ごめんなさい、昨日は帰ってからすぐに寝ちゃったからメッセージを見てなくて…」

まさか絹子さんがメッセージを送っていたとは思ってもみなかった。

「もしかして、私がくるまで寝てたの?」

そう聞いてきた絹子さんに、
「そ、そう…」

私は返事をすることしかできなかった。