人生の相棒~運命の人は突然に現れる~

審査員長から優勝トロフィーを贈られた彼らの顔は、それはもう嬉しそうだった。

その後で優勝賞金が贈られて、副賞として缶チューハイ1年分とカップラーメン1年分、コンビニチキン1年分が彼らに贈られた。

「以上を持ちまして、第18回『漫才グランプリ』を終了させていただきます!

第18代目チャンピオンは、ブルースパイラルでした!

それではまた来年!」

司会者がそう言ってこの場を締めくくり、最後に優勝トロフィーを持った彼らを映したところで『漫才グランプリ』が終了した。

泣きながらの拍手をしていた私は番組が終わったのと同時に、テレビを消した。

静かになった部屋で、私は両手で顔をおおった。

「おめでとう…本当におめでとう、孝太…」

誰もいない部屋に私の呟いている声が大きく聞こえた。