人生の相棒~運命の人は突然に現れる~

「まあ、お約束ですよね…」

そう呟きながら、私はソファーに座り直した。

肘をぶつけちまったよ、おい…。

再びCMが明けた。

「それでは発表します。

第18回『漫才グランプリ』のチャンピオンは…」

司会者がそう言ったのと同時に、審査員たちの後ろのモニターが映った。

1人目の審査員はベテランコンビ、2人目の審査員は第3位だったと言うコンビ…と表示されたその瞬間、
「ブルースパイラル!」
と、3人目の審査員が表示した。

その次の審査員もブルースパイラル…と、次から次へと彼らの名前が出てきた。

「ブルースパイラル!」

最後の審査員がその名前を出した瞬間、私は手で口をおおった。

テレビ画面に今にも泣き出しそうな顔をしている彼らが映った。