人生の相棒~運命の人は突然に現れる~

「もう時間の問題か…」

いつ生まれてきてもおかしくないと言うくらいに大きくなったお腹に、私は呟いた。

旅行用のカバンを入院用とベビー用に分けて、それぞれに必要なものを入れた。

これで出産準備は大丈夫、いつ陣痛がきてもすぐに病院へ向かうことができるぞ。

だけども、孝太の身に起こった騒動はまだ解決していないようだった。

「漫才グランプリチャンピオン『ブルースパイラル』の1番ネタは!?」

テレビではネタ番組がやっていて、そこに彼らが出ていた。

お気に入りの漫才ネタを元気よく披露している孝太のその顔が疲れているように見えたのは、私の気のせいだろうか?

そんな彼に対して何もできない自分が悔しくて仕方がなかった。

「こんな思いをするくらいだったら、孝太に会いたくなかった…!」

何が何だかよくわからない感情が襲ってきて、ボロボロと涙がこぼれ落ちてきた。