「おお。立派な大人になって返してくれよ」
そう言われ頭を撫でられ、はたと気付く。
いつまでも、子どものふりをしたままではいられないと。
本当のことを言わなければ、フェアではないだろう。
レティシアはゲオルグから少し離れ、口籠りながら俯く。
「……実は、ゲオルグ様にお伝えしなければならないことがありまして」
「何だ?」
「えっと……その……」
実は子どもではなく立派な大人で、しかも貴方たちの天敵である聖女なのです。
そう言っても、ゲオルグは許してくれるだろうか。
ドキドキしながら、ええいと口を開いた。
「私――!」

