呪いで幼女になった聖女ですが、置いてけぼりにされた上に魔王に拾われました。でも結構幸せです。




 人生の中で一番我が儘を言った日々だった。
 楽しかったし、充実感があった。
 その分、皆には迷惑をかけたかもしれないという思いもあった。

「あのくらい可愛いものですよ」

 けれども、オズワルドは、いやゲオルグもそうだが、レティシアの我が儘は可愛らしいと言う。
 最後までその線引きが分からないままだった。

「それに、本当に言いたいことは言っていないでしょう?」
「すべて言っています」

 オズワルドの言葉に、ソワリと胸が騒めく。

 そうだ。
 全部言っている。
 思いつく限りのやってほしいこと、やりたいことを口にしてきた。

 だが、オズワルドは意地の悪い笑みを浮かべる。
 可哀想なものを見るような目で。