もしかして、受け止めてくれるのだろうか。
レティシアという人間を。
「……ゲオルグ様、私」
我が儘を言ってはいけない。
ずっとそう教え込まれてきた。
我が儘を言って誰かの手を煩わせることは悪なのだと。
実際に言えば叱責され、ときには罰を受けた。
けれども。
「遠慮するな。言ってみろ」
ゲオルグは違う。
優しい目でこちらを見つめ、レティシアの気持ちに耳を傾けてくれる。
それが酷く嬉しくて。
「――一人だと怖くて眠れないので、眠るまで……そ、側にいてもらっても、よろしいでしょうか?」
気持ちを素直に吐き出した。

