手に持っている女の子の人形を見つめる。
これもウィニーがわざわざ作ってくれた。
魔族の子どもは、魔獣を模したものや人気の高い魔族のぬいぐるみを持つらしい。だが、ウィニーは魔族の中で一人で寂しい思いをしているであろうレティシアのために人間の女の子の人形を作ってくれたのだ。
新しいお友達ですよ、と言って。
一緒に、巷で大人気のゲオルグを模したぬいぐるみももらった。
二体並べて、レティシアのそばにいつも置いてある。
そう言えば、友達と呼べる人もあちらにはいなかったと思い出した。
だから、この人形たちをもらったとき嬉しかったし、大事にしようと決めた。
子どもっぽいとは思いつつも、レティシアのためにしてくれたその真心がこめられたものが宝物にならないわけがない。
寝ているときも一緒だ。
――ときおり襲ってくる、夜の寂しさを慰めてもらう友として。
ゲオルグ人形は、特に心強い。
本物のように屈強でも格好良くもない、むしろ二頭身の丸いフォルムのそれは可愛らしいのだが、それでもゲオルグが側にいてくれるような気持ちになれる。
一人で眠る夜も、怖くはない。
そう思っていた。

