食事は三食必ずゲオルグと一緒だ。
仕事の合間にも会いに来てくれる。
政治のことはよく分からないが、魔族の王だ。それなりに忙しいだろうに、毎日必ずレティシアの様子を見に来てくれる。結局、オズワルドに連れ戻されてしまうのだが。
それでも、まめに様子を見に来てくれるのだ。
「――ゲオルグ様、いいのでしょうか? 私なんかにこんなに構っていて」
普通に考えれば、魔族の王が人間の子どもの世話を焼ているなど、醜聞もいいところではないだろうか。
敵方に味方をするのかと眉を顰める人も出てくるかもしれない。
だが、ウィニーはケロッとした顔で心配ないですと言ってきた。
「ゲオルグ様は穏健派ですから」
「穏健派?」
「ええっと……人間と仲良くしましょうと言っている代表の人です」
子どもには難しい言葉だろうと、意味を砕いて説明してくれる。
ときおりこういう場面がある。
本当は意味は分かるのだがと思いながら、その親切心が嬉しくて仕方がない。

