本当にこれを食べろと? とゲオルグを見ると、彼は期待を込めたような目でこちらを見ていた。
おそらく、これは親切心なのだ。
肉を食べてはいけないと教わったと言ってしまったレティシアが口にしやすいようにと、ゲオルグが口に運ぶことで罪悪感を薄めようとしてくれているのかもしれない。
そんな純粋なる親切心。
無下にすることはできず、レティシアは遠慮がちに口を開けて食べ物にかぶりついた。
(お肉を食べてしまった~!)
心の中でごめんなさいと謝りながら、咀嚼する。
けれども、口の中に広がる肉汁の美味しさと、肉の柔らかに感動する。
覚えるのある野菜に肉の味が滲み込んでいて、さらに美味しく感じた。
(どうしよう……美味しい)
知らなかった。
お肉というのはこんなにも美味しいものなのか。

