「そうか。でも俺たちは口煩く言わないし、お前の親にも告げ口したりしないぞ? 誰も怒ったりしない。心配するな」
内緒にすればいいという話でもないのだが。
どうすればいいのだろう、とレティシアは悩んだ。
「レティ様は、子どもらしくありませんねぇ」
ふと後ろからぬるりと声を吹き込むようにオズワルドが囁いてきた。
悲鳴を上げて思わずゲオルグの首にしがみ付く。
「おい、オズワルド。レティを怖がらせるな」
「怖がらせるなんてとんでもない。私なりの親密さの表すための距離なのですが」
「それで耳元で突然囁かれたら、俺でも怖い」
「ゲオルグ様なら、驚くついでに裏拳を食らわせてきそうですよね」
フフフと妖艶にオズワルドは微笑む。
「話を戻しますが、レティ様は子どもらしくないですよね。言葉遣いも丁寧ですし、こんなご馳走にも喜ばない。ウィニーから聞くにおもちゃもいらないとおっしゃったとか」
ぎくりと肩を震わせ、息を呑んだ。

