「どうかしたのか? なかなか来ないが」
ところが、ずっと食事の席で待っていてくれていたのであろうゲオルグが、わざわざ部屋まで様子を見に来た。
レティシアは隠れるようにカーテンの裏に隠れる。
「レティ?」
ゲオルグに声を掛けられ、レティシアは緊張を高まらせた。
「……も、申し訳ございません。私、お腹は空いていないので、食事は……」
「具合でも悪いのか? 見せてみろ」
少し慌てたような声を上げたゲオルグは、無理矢理カーテンを剥がした。
驚いた顔のレティシアと、真摯な顔のゲオルグが対面する。
どんな顔していいか分からず固まっていると、途端に彼は破顔した。
「随分と可愛くしてもらったな」
「……か、かわいくなんか」
「いいや、可愛いぞ? 自分で鏡を見たのか? ん?」
レティシアを抱き上げ、ニコリを笑うゲオルグからは嘘もお世辞の気配も感じない。
本当に心の底から可愛いと言ってくれているように見える。

