「……いえ、このままで」
「このままって、サイズ合っていないじゃないですか! それにしても何でこんなぶかぶかの服を着せたのかしら? 生贄用の服?」
ぶかぶかの真っ白な服を見て、ウィニーが首を傾げる。
これ以上深く突っ込まれるのはまずいと、レティシアは慌ててウィニーが持ってきてくれた服を物色し始める。
(……どれも、キラキラフワフワしていてよく分からない)
いずれも可愛くて甘いテイストの、子どもらしい服だということは分かる。
たとえば、どこぞのお金持ちのお嬢様が来ていそうなドレス。
これを着ている自分が想像つかない。
「……あの、ウィニーさん……私、どれがいいとか……よく分からなくて」
「まぁまぁ! そうなんですね! それでは私がお決めしてもよろしいですか?」
そう言ってくれて、レティシアはホッとしながら頷いた。
「ありがとうございます」
「お任せください!」
張り切ったウィニーはこれもあれもいいと、レティシアを着せ替え人形のごとく振り回す。
ようやく決まったドレスはピンクで、フリルとレースを余すことなく使われたお人形のようなものだった。
仕上げとばかりに髪の毛もツインテールにされて、ピンクのリボンで結ばれる。
鏡の中の自分は顔が引き攣っていて、絶対に似合わないと泣きそうになった。

