(これからどうしよう……)
ウィニーが一旦部屋をでたあと、レティシアはこれからの身の置き方を考える。
まずは聖女とバレることなく、三十日を無事に乗り越えることがまず第一だ。
今は聖力もなく、聖女だとバレる要因はないが、これからどうなるか分からない。
突然呪いが解けて元の姿に戻ってしまう可能性もあるし、聖力が戻ってしまう可能性も無きにしも非ず。
どちらにせよ、油断できない状況だ。
優しくされているが、決してこの心を開いてはいけない。
心を開いた瞬間、首と胴体を切り離されてしまうかも……また想像して頭を横に振った。
(……そう言えば、勇者たちは森を抜けたのかしら)
すっかり忘れていた。
もうどうでもいいが。
さすがのレティシアでも置き去りにされて、無事を祈るほど高潔ではない。
「レティ様~! 子ども服を見つけてきましたよ~! どれがいいでしょうか?」
再び部屋に戻ってきたウィニーは、両手にたくさんの服を持っていた。
一目で目に付くようなピンクや黄色、水色にオレンジ、黄緑のパステルカラー。リボンやフリル、レースもふんだんで、可愛らしさに溢れるものばかりだった。
正直、どれも着たくない。
いつも地味な服しか着てこなかったレティシアには、縁のない色味の服ばかりだ。

