私に異能はない。 それを父上が話しているとは思えない。 まぁ、殺されたところでどうでもいいと思っているところだろう… 「類」 「はい」 そう名を呼べば来てくれる類。 彼が、唯一の私の味方だ。 「午後に立つ。 準備しておいて欲しい。」 「もういつでも出られます。」 「じゃあ、まだ早いけど行こうか。 私の新しい死に場所へ」