「もし本人が会うというのであれば、都合をつけて病院に来てもらうのもいいかもしれないわね」

 その言葉に二人は小さな達成感を感じ取っていた。

 どちらにしろ今日はもう遅いということで、明日以降麻未に確認を取ってから由美には返事をすることとなった。

 翌日、麻未に由美のことを看護師から説明すると『怖いけど…』と言いながらも会いたいと言ってくれた。

 看護師からの許可をもらい由美にメッセージを送る。

〈麻未は今、俺たちの通う病院に入院しています。由美さんにも会いたいと言っているのですが、都合が合った時に病院まで来てもらえますか?〉


〈もちろんです!〉