それから病院や検査のない日はアウトレットモールへ足を運ぶことが増えた。ドライフラワーの店の前は何度も通り過ぎた。その隣も、さらに隣も、全体を何度も歩き回った。
そう簡単には出会うことは出来ないだろうとも諦めずに通い詰めた。一か月経って、二か月経って、もしかしたら地元の人じゃないかもしれないと不安もよぎり始めた。
なぜ彼女に会いたいのか、なぜ彼女に聞きたいのか、彼女に何を聞きたいのか、最初の気持ちも薄れ始めていた。
聞いたところで何が解るのか、自分たちの話を聞いてくれるのかもわからないし、そもそも二度目も逃げずに居てくれるのか。
少しだけ肩を下ろして近くの道路沿いを歩いていた時、コンビニで雑誌を選んでいる彼女をあっさり見つけた。
「居た!居たよ、ほら」
小さく足踏みしながら翼が翔をせかす。
「わか、解ってるよ」
小さく深呼吸した二人は体制を整えてコンビニに入っていく。翼が少しだけ先を歩いて彼女の隣に立ち止まった。
「こんにちは、お久しぶりです」
翼の言葉に振り向いた女性は少しだけ哀しそうな顔で挨拶してくれた。



