「‥。」

「‥和志?」

「‥バッカ。」

「え、ちょっと意味わかんな‥んっ!」




スイッチ、入れちゃったかもしれない。


口内がぐちゃぐちゃになって、
頭が溶けて、
息ができない。



「っぷはっ、はっ、はぁっはぁっ。」

「‥我慢できなくなるからマジやめて。」



少し晴れた唇と、高揚した顔。



「‥あとさ、和志。」





「我慢できなくなるからマジやめて。」って、
そんなこと言うけどさ、



「和志、好き、だよ?大好き、だからね。」




‥そんなふうだったら、
私も言いたくなるじゃん。












ずっとずっとずっと。
悩んで悩んで言えなかったこと。




すんなり言えちゃうってなんなんだって、思ったけど。








‥和志がいつもと違うのが悪いんだ。