どうやら和志は私の事故があったすぐ後に、 結由たちにとんでもなく怒られたらしい。 (あんなにほのぼのした2人が、 和志が思い出したくないっていうくらい、 怒ったのは見てみたかったな‥。) そんなふうに思ったのは、 私が目覚めたと聞いて深夜にも関わらず、 バイクで病院まで来てくれた2人には、 黙っておこうと思った。 ‥そして迎えた退院前日。 「礼華、これはこっちのバッグ?」 「そうだけど‥、和志、いいよ? 私のことだから、気にしないで?」 和志は今、退院の準備をしてくれてます。