【好き】を言いたい1





ーーーパタパタ。


「ちょっ、誰か来る‥!」

パタパタと、階段から足音が聞こえてきた。

「‥チッ。」

「!?」


舌打ちと共にグッと引き寄せられる。


「!」

「ちょっとイチャイチャ中なんで、
何処か行ってくれますか?」

「お、おう‥。」


え!?

和志!?


「あー。礼華ー、好きすぎてやばい。」

「っ。」



和志は私よりずっと背が高いから、
顔を見よるとすると、
どうしても上目遣いになってしまう。


「‥。」

「か、和志‥。」

とても言い尽くせないぐらい整った顔。

抱きしめられているから、
より一層分かる筋肉質な体。

そばにいるだけで分かる、
柔軟剤のいい香り。



‥今、なら、言える‥‥かもしれない。