ーーーパタパタ。
「ちょっ、誰か来る‥!」
パタパタと、階段から足音が聞こえてきた。
「‥チッ。」
「!?」
舌打ちと共にグッと引き寄せられる。
「!」
「ちょっとイチャイチャ中なんで、
何処か行ってくれますか?」
「お、おう‥。」
え!?
和志!?
「あー。礼華ー、好きすぎてやばい。」
「っ。」
和志は私よりずっと背が高いから、
顔を見よるとすると、
どうしても上目遣いになってしまう。
「‥。」
「か、和志‥。」
とても言い尽くせないぐらい整った顔。
抱きしめられているから、
より一層分かる筋肉質な体。
そばにいるだけで分かる、
柔軟剤のいい香り。
‥今、なら、言える‥‥かもしれない。



