「え?
俺は4組の進 道治だけど?」
「‥礼華とどういう関係?」
「‥はぁー、なるほどね。
余計な疑いかけられそうだから、逃げるわ。」
「ありがと、礼華。」と言い残し、
帰っていった道治。
「和志も、戻ろ?」
なんだかよく分からない終わり方。
そろそろご飯を食べないと、
お弁当を残してしまう。
「‥やだ。」
そう言って、ギューッと抱きついてきた。
もちろん、私に負担をかけさせないように。
「えぇ‥?」
「なーなー、好きって言ってー?」
「はい!?」
どうしてこの流れでそうなるのよ!
「ちょ、む、無理‥。」
「んー。」
「言ってくれないかぁ‥。」と、
寂しげな顔をする和志。
「か、可愛い‥。」
思わず、そう言ってしまった。
すると。
「‥は?
可愛いのは、礼華でしょ?」
和志は怪訝そうな顔をすると、
キュッと形の良い眉をひそめた。



