Tear Flowers〜永遠の約束〜

僕には居場所はあってないようなものだった。学校でも、この孤児院でも、僕はいつも一人だった。理由は簡単。僕がアルビノで人と違う見た目をしているから。

孤児院の休み時間、みんなが楽しそうに遊具などで遊んでいる中、僕は木にもたれかかって本を読む。これが僕の毎日なんだ。誰からも声をかけられず、声をかけたら異様なものを見るような目を向けられて、一人でいるしかない。例え、声をかけられたとしてもそれはーーー。

本を読んでいる僕の体に衝撃が加わる。誰かにボールを思い切りぶつけられたんだ。僕が驚きと痛みで顔を上げれば、三人の男子がニヤニヤしながら立っている。僕より三つほど歳上だったと思う。

「汚ったねぇ!バイ菌にボール当たっちまった!」

「髪、じいさんみたいに白くて気持ち悪!」

「化け物だ!化け物!」

口々に言われる悪口に、心はもう何も感じなくなっていた。こんなことを言われていじめられるのは当たり前だったから、抵抗するだけ無駄だから、何も言わない。ただ、自分のことがますます嫌いになっていくだけ……。