Tear Flowers〜永遠の約束〜

車を走らせること約二時間、運転したいたレティシアが「ガーベラの家」と書かれた看板を見つけた。ここに置かれた当初は綺麗だったであろう看板は、薄汚れてどこか不気味である。

山という巨大な自然に囲まれたガーベラの家は、木造の広い孤児院だ。何百人もの孤児が住み、広々とした運動場でのびのびと遊べ、巨大な食堂などが用意されたいい孤児院だ。言葉だけ聞くと。

「ここが、サルビアさんの育った場所……」

車を駐車場に止め、車から降りたフィオナは呟く。孤児院はサルビアから聞いた話とは全く違った。

たくさんの遊具たちは老朽化が進み、使うことができないようにテープが貼られている。かつて、そこにたくさんの花を咲かせていたであろう花壇は枯れた土だけが残り、寂しい景色となっていた。

「……違う……。僕がいた頃は、ルクリア先生が施設長だった頃は、もっと明るくて賑やかだった……」

フィオナとレティシアに取り付けられたカメラの映像を見て、無線からサルビアがボソボソと話す。現施設長に変わってから大きくこの孤児院は変わってしまったのだろうか。