Tear Flowers〜永遠の約束〜

ルクリア先生はそう言って、僕の頭を撫でてくれた。そしてこの時、初めて人を信じたいと強く思ったんだ。

それから、ルクリア先生は僕をいじめていた人たちを集めて叱ってくれて、孤児院にいる全員にアルビノについて説明してくれた。だから、孤児院の中で変な目で見られることは少なくなって、僕に話しかけてくれる人も増えたんだ。

新しい友達と話すのは楽しい。でも、僕は僕を助けてくれたルクリア先生の元へ行くことが多かった。

「先生、何してるの?」

「お花を植えているのよ。春になったら綺麗な花を咲かせるわ」

「僕も手伝う!」

「ありがとう。優しく土をかぶせてあげて」

ルクリア先生は花が大好きで、孤児院には年中花が咲いている。ルクリア先生が嬉しそうにする顔が好きで、僕も花が好きになった。

「先生、眠れないの。ちょっとだけお話ししてもいい?」

「サルビア、消灯時間を過ぎたのにフラフラ出歩いちゃダメでしょ?」

ルクリア先生はそう言いながらも、僕を抱き締めて眠くなるまでそばにいてくれる。本当のお母さんのように愛してくれる。その優しさが嬉しくて、僕は世界で一番ルクリア先生のことが大好きだった。