「そんなこと言うな、遥。俺はお前のことが好きなんだよ」

俯いて三上君が言う

三上君の俯いた下には、水があった

その正体は涙だった

普段泣かない彼も、何故か泣いていた

「ごめんね、三上君。浮気ばっかされたらもう疲れたんだよ。正直言って、だんだん冷めていったの。」

嗚咽を漏らしてる三上君

それを見守る"浮気相手"

と言っても、もう私は三上君の彼女じゃない

「なんなのよ、あんた!茜を馬鹿にしないで!泣かさないで!」

名前は確か、真浦望和

私は陸を見る

理久もビックリしてる

そりゃ、双子の妹がいるんだもんね