自転車を漕いで長い下り坂を下っていく。
昔なんか歌にあったな〜。
もちろん独身で貴族の俺、自転車の後ろには誰も乗っていない。
もう今の若い子は知らない歌なのかもしれない。

ブレーキが効くのかたまに確認しながらどんどん下っていく。ゴールは見えているのに長い下り坂だ。ブレーキが効かなくなることが怖い。

沖縄は梅雨も終わって、カラッとした…いや、じめっとしている。
梅雨が終わったら、蝉が鳴き始める。俺の方が泣きたい。
こんなクソ暑い中自転車を漕いでるのは、本土出身の俺か、観光客ぐらいしかいないだろう。
沖縄県の人からこんなにクソ暑い日は、車でエアコンをつけるんだ。
沖縄にはモノレールしか走ってない。
車必須の社会ができている。
いつか鉄道が北部まだ走ったら、どれぐらいの県民が喜ぶだろうか。
そんなことに想いを馳せながら、ブレーキをかけながら下り坂を走らせていく。

この下り坂には、昔は美味しいお店がたくさんあって、観光客も多く、賑わっていた。

だけど、今はすっかり寂れてしまい、アラフォー中年の俺のようなオーラを醸し出している。



「元祖熊本ラーメン」
何が元祖だよ…元祖何軒あるんだよ…

「ちよ弁当」
もしかして地元の人はまだ買いに来ているかもしれない

「○○商店」
○○の部分が、きったなくて読めねぇ笑
電気は付いてるようだ。開いてるのかな?
今回はスルーするけど次は行ってみよう。