鎖骨はくっきりでて、あばらがでている
顔に覇気がなく手足は氷のように冷たく青白い
そんな身体を見た私はどこか誇らしげに、
それでいて自慢げに言うのである。

『痩せたでしょ』

心配されるのもちやほやされるのも心地よく、
今までの人生の中で味わったことの無い経験。
もう、辞められない。太れない。痩せなきゃ。
母の心配する声、割れ物のように扱われるそんな動作さえも私にとっては特別扱い、大切にされているんだ。と思ってしまったのである。

背骨が出て痛い、お尻の骨が出て痛い、
生理も止まったせいで起伏が激しくなる
痩せた代償はあまりにも大きかった。

そして、私の中学時代は拒食症で終える

後に忘れもしない3,11の震災
4月、5月、と時は進み高校生になった私。

食べない日々なんて長く続くはずも無かったのだ、
次語るのは拒食症から過食症になる物語。