中学2年生の夏休み。
私は当時はやっていた100g計りダイエットを行う
本来なら100gならなんでも食べていい。(高カロリーでも100gにすればカロリーが抑えられる為)
食べて1時間後にまた100g食べていい。等のやり方なのだが、幼い私はダイエット=高カロリーは‪✕食べちゃダメ。と決めつけていた。
その為、朝:お茶漬け80g/昼:ご飯80g/夜:ご飯80gなどという食事を夏休みが終わる約1ヶ月間、毎日続けた。
摂取カロリーが少ない中、運動もした。
二時間散歩なんて苦じゃないくらいに私はもうこの時にはおかしくなっていたのだ。
一日の摂取カロリーが500以下の時も沢山あったし、
身体がいつも眠くて眠くて仕方なかったのを今でも覚えている。
でも身体がだるい訳ではなく逆に活発になった
動きたくて動きたくて。

気づいた頃にはもう遅かったのだ、
夏休みが終わる頃には約15キロ減っていた。
1ヶ月で15キロ、これが以上な数字なのはおわかり頂ける筈。
60キロ超えていた体重はガタンと落ち、正直嬉しかったしもっともっと痩せたいとも思った。
実際第三者から見たら普通に細い体型。
だけど本人からしたらまだまだ太いと言う錯覚。
学校で出る給食も半分以上残したし運動は人一倍力を入れて行う
長期休みがあけた中、突然体型が変わった私を見て皆は異様な目で私を見ていただろう。
仲が良かった子達は興味津々で質問をし、
虐めをしている子達は薬物をやって痩せたんだとありもない噂を広めた。


しかし、痛くも痒くもない。
なぜなら細い=強い、と錯覚した私は
謎の自信に満ち溢れていたのである。
笑う事が苦になり、表情筋を動かすのも辛い。
涙腺が緩み、泣くのが多くなった
呼吸するのも辛く、厚着しても厚着しても寒くて仕方ない。


――そう、この時にはもう拒食症になっていた。