訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜

すると…
それぞれの胸から白く光る球が
レノはソレを手に持ち、ラルフは鼻先で私の目の前へ

〔…、シオリ様、この繋ぎを行った者は今までに誰一人としておりません
 故に魂を身に宿した時、何が起こるか分かりません〕
〔ですが、それでも主に魂を宿して頂きたいのです〕

2人が不安そうにしてるけど

「私は大丈夫だよ 
 どっちかって言うと、体に魂が無くなる2人が心配なんだけど…」

ラルフとレノは顔を見合わせ、微笑む

〔優しいのは、変わってませんね〕
〔シオリ様は昔も今も、常に私達や周りを気にされてみえました〕
「…」

恥ずかしくて目を逸らすと、2人はクスクスと笑う

〔では、やりましょう〕

レノの言葉を合図に、2人の魂が私の胸に吸い込まれていく