「…、私が…、ですか?」
「きっと中心に立てば…、恐らく体が自然と動く
 何故だろうな…、シオリなら出来ると感じるのだ」
「…分かりました」
「シオン、レン、お主達は中心でじっとしておれば良い」
「…それだけ、ですか?」
「そうだ」

紫音と目を合わせる
お互いに目を瞬かせ、戸惑う

「大丈夫」

栞が俺達の前で微笑む

「「栞(姉さん)」」
「2人は楽にしてて、何となく出来るって思う」
「…分かった」
「よろしく」
「ん、まずは紫音ね」

栞が紫音と手を繋ぎ、部屋の中心に
俺は王に誘導され、紋様の外側に

「楽にしててね」

栞は紫音の目の前に立つと、おずおずと片手を紫音の胸に、もう片手は上に向け
目を瞑る