「ソルさん」
「ソルと呼び捨て下さい、敬語も不要です」
「…ソル」
「はいっ」

スッゴイ笑顔で返事をしてくれる

「さっきも言った通り、私は元の世界に戻りま…戻る」

敬語を使いそうになったら、シュン…と表情が曇った

「ソルが使ってた世界を移動する能力は、私にも使えるのか?」
「勿論です
 ですが、本来の魔力が戻られていない状態で使用されれば、お倒れになるかもしれません
 今回は私がやります」
「なら、家族と話す時も一緒にいてくれ
 ソルが直接説明してくれた方がきっと信じてもらえる」
「承知しました」
「じゃあ、行こうか」