ラルフをそっと退かし、国王に向き直る
「一度死んだお前が…、いつかどこかで、きっと生まれ変わっておる
そう信じ続け、ソルに様々な所に探しに行ってもらっていた
そして遂に…、馴染みのある魔力を感じて、お前の前に現れた
ラルフはお前の魔力を糧に生きておる
もしも違っておれば、元の所から動かなかっただろう
ソルとラルフの行動が、証明となる」
なるほど
でも…
「私は元の世界に戻れるのを前提にここに来ました
それはソルさんから伝わってる筈です
なのに再会を望んでいた者に安易に機会を設けたのは
…ここに留まらせるつもりですか?」
「…そうだな。出来れば以前の様に、ここで過ごしてほしい」
国王はどうかな?と視線を向ける
「…お聞きしたい事が」
「何だ?」
「ここに住むとして、元居た世界と行き交うのは、許可してもらえますか?」
「良いぞ。故にあちらで納得のゆくまで検討してくれて構わない」
「…分かりました」
「それとだ、向こうの世界に家族はおるか?」
「…いますが」
「ならば一度、連れてこい」
…?
「何故ですか?」
話し合うだけじゃダメなのか?
国王はニコッと笑顔で
「これまで娘を育ててくれた者達に会いたいと思うのは親として当然
こちらに移り住んでくれるのも良い」
「一度死んだお前が…、いつかどこかで、きっと生まれ変わっておる
そう信じ続け、ソルに様々な所に探しに行ってもらっていた
そして遂に…、馴染みのある魔力を感じて、お前の前に現れた
ラルフはお前の魔力を糧に生きておる
もしも違っておれば、元の所から動かなかっただろう
ソルとラルフの行動が、証明となる」
なるほど
でも…
「私は元の世界に戻れるのを前提にここに来ました
それはソルさんから伝わってる筈です
なのに再会を望んでいた者に安易に機会を設けたのは
…ここに留まらせるつもりですか?」
「…そうだな。出来れば以前の様に、ここで過ごしてほしい」
国王はどうかな?と視線を向ける
「…お聞きしたい事が」
「何だ?」
「ここに住むとして、元居た世界と行き交うのは、許可してもらえますか?」
「良いぞ。故にあちらで納得のゆくまで検討してくれて構わない」
「…分かりました」
「それとだ、向こうの世界に家族はおるか?」
「…いますが」
「ならば一度、連れてこい」
…?
「何故ですか?」
話し合うだけじゃダメなのか?
国王はニコッと笑顔で
「これまで娘を育ててくれた者達に会いたいと思うのは親として当然
こちらに移り住んでくれるのも良い」

