ゼルファが人型になり、フェニアが煙が出ない火を起こしてくれた
ゼルファが俺を見て

〔これからどうする?〕
「とりあえず今日はもう休もう。考えるのは明日だ」
〔うむ では夕食を摂らねばな〕
「…」

そういやぁ、夕飯がまだだった
気付いちまえば、腹が減ってくる

〔よし、我が果実を用意しよう〕
「「え?」」

ゼルファが目を瞑り、数分経つと
ガサッと草むらから音が

「「!」」
〔案ずるな〕

ピョコッと動物が出てきた
口に果物を咥えて近づいて来る

(どうぞ)
「!」

言葉が…
受け取って頭を撫でると、嬉しそうに目を瞑り去っていった

〔ここの動物達に果実を取ってくるよう頼んだ〕
「…そんな事も出来んだな…」
〔うむ〕

腹が膨れた頃
ラルフが俺達も寝せてくれるらしく、俺達が余裕で体を預けれるサイズになってくれた

「…、もし追手が来たら…」
〔大丈夫です
 私達精霊に眠りは必要ありません、安心してお休み下さい〕
「そっか。なら、頼む」

俺達は栞を挟んでラルフに体を預けた
あったかい尻尾が毛布代わりになって、すぐに眠りに落ちた