訳あり無表情少女と一途な旦那 〜異世界編〜

ソルside
シオリ様が傷を治すと言って、泣いている子の元へ行った
…正直
あの方が、シオリ様かはまだ確定していない
赤い左目と顔つきがソックリなだけだ
僅かに懐かしい魔力を感じて、あの方の前に現れたが
少し話しただけでも分かった
警戒されてるにしろ、雰囲気や言葉使いが以前とは随分異なる
本当に、…本当にあの方は…、我々の知るシオリ様なのか

だが、遠くからその光景を見つめてると、そんな思いはすぐに消え去った
シオリ様は、赤い光を出しただけで傷を痕を残さず治した

「…、」

《ヒール》は光属性で、ある特性を持つ魔法だ
特性はあるが光属性の者自体は少ない訳では無い為、特別なスキルとしては扱われていない

その特性と目の前の光景で、不安が確信に変わる
喜びで唇が震える

「…やはり、貴女様で間違い無い様ですね」

少しでも魔力を持ってるか、どれだけ使えるかを確かめる為に街の外から戻ってきたが…

周りの者達に囲まれて困ってるが、私は笑みを抑えながら頷いた

「今の内に、報告しておかなければ…」