お父さんから全ての状況、経緯を聞いた。

先輩!!

「おい千鶴、まだ寝てなさい!」

肩を押さえて横にさせようとする父。

「でも先輩が!」

ゴネる小学生のようにジタバタする。

「千鶴、今日はもうこんなに暗いし、ゆっくり休みなさい。」

え?
ほんとだ、外真っ暗。

「いま何時?」

「8時半よ。」

そっか。

もうそんな時間なんだ。

「お父さん、お母さん、迷惑かけてごめんね。」

本当に親不孝な娘で。

「気にするな。」

「そうよ。
千鶴、勇気出したじゃない。
偉い偉い。」

2人の温かい手が心地よい。

「ありがとう。」