「君は、、、なんでそこまでこの子に、、、」

さっきまでとは打って変わって、
目を右往左往させる父。

「そうでもしないと、未熟なあいつらには伝わらないんです。
あんなに必死に訴えた彼女の言葉も届かなかった。
いじめがどこに行き着くのか、
自分たちが何をしているのかを知ってもらうには僕にはこれしか思いつかなくて。

それに彼女は俺に、、」

いや、それは今話すことじゃないか。

「それでも、娘さんがいまこのベッドで寝ている原因は100%僕にあります。
本当に申し訳ありませんでした。」

今度は床に膝をついて、しっかりと頭を下げた。

「いや、あの、頭を上げてくれ。
謝るのはこっちの方だ。
話も聞かずに殴ってしまってすまなかった。」

「娘のために考えてくれてたのに、ごめんなさいね。」

両親とも彼と同じ目線になるよう膝をつけた。