鶴の音返し

「そうか。そうか!
千鶴、引っ越そうか。
俺もちょうど転勤の話を部長から貰っててさ、
せっかくならみんなで心機一転しないか?」

お父さんは嘘をつくとき頬をかく。

「それがいいわね!千鶴どう?」

気をつかってくれてありがたいけど、

「ううん、大丈夫。
今日ちゃんとみんなに伝えようと思って、
もうやめてって。
私の言葉で。」

今まで溜め込んでた分、全部を

「でもそんなこと言ったら余計に、、」

「かもしれない。
それでも何もしないと変わらないから。」

そう、声に出さないと伝わらない。
変わらない。
今と同じように。