先輩の魔法のおかげで私の日常に音が戻ってきた。

でもそれは楽しいことばかりではない。

私はいじめから心を守るために音を捨てた、
それが戻ってきた今、耐えるのがただただ辛い。

今日も登校するやいなや、
さつきちゃんたちに絡まれる。

「音無きたよ!」

「あ、音無だ」

「音無、おはよう」

「返事は?」

いつものように笑顔で返事をしたが、
「きも」と頭を叩かれた。

「いたっ、、、」

え?!、なんで声が、、、

どうして、、、