鶴の音返し

日も沈みかけた頃、
大きなギターバックを背負った彼が来た。

彼も私に気づいたようで、
なぜか嫌そうな顔を覗かせた。

今日も音を分けて貰えるかな、という期待。

でも昨日のは偶然だったかも、という不安。

両者の気持ちを戦わせながら、

準備する彼の真正面、

その特等席を陣取った。