鶴の音返し

耳に従った先に、
ギターを抱え音を届ける青年が。

街灯に照らされた髪は夜闇に負けじと強い黒、
まるで俺が1番だと主張してるよう。

頬にあるホクロが妙に色っぽさを醸し出し、
大きく膨らんだ涙袋からは
女性のような妖艶さも覗かせる。

総評して、〘かっこいい〙。

ただただ音に誘われるまま、
観客の一人として加わりしゃがみこんだ。

ずっとここにいたい、
そう感じさせるほど気分がよかった。

足の疲労も、
肌寒さも、
空腹も、
全てがどうでもよかった。

今はただ
神経を100%耳へ。