鶴の音返し

翌日、先輩のお見舞いへ。

胸に輝く鶴と共に。

「失礼しまーす…」

小声で挨拶しながら病室へ入る。

先輩、気持ち良さそう。

ただ疲れて寝ているだけなんじゃないか、
とも思える無害な寝顔。

「先輩、ネックレスありがとうございます。
近所のおばさんにも似合ってるって褒められました。
大切にしますね。」

何分も何時間も、
思いついたことを全て語りかける。

ふと返事を返してくれることを期待して。