鶴の音返し

「あいつが倒れたとき持ってたんだって。」

「え、、、」

優しく上蓋を開くと、
傷一つない鶴のシルバーネックレスが
静かに、でも圧倒的な存在感でそこにいる。

「この前、珍しくあいつが俺に頼み事してきてさ。

プレゼント選び手伝ってくれって。」

あいつ一目見ただけでこのネックレスに即決してたな。

誰宛てか、なんて言わずとも…

「なんで、、、

なんでよ、、、」

嬉しい
悲しい
悔しい

色んな感情が瞳から溢れ落ちる。

「ありがとな」

その言い方が先輩とそっくりで
つい甘えてしまう。

そんな私を、
いつかの先輩のように、
優しく受け止めてくれた。